ピューレってどうやって作るのかな?
作り方はどれも一緒?
野菜や果物を半液体状にしたものをピューレと言います
主にソースやスープを作るときに使いますが、他にもいろんな料理に応用できてとても便利
ピューレを使うと料理にはなやかさや、個性が出てきます
そんな便利なピューレですが、いざ作ろうと思ってもなめらかにならない、やわらかすぎるなど失敗してしまうこともしばしば
そこでこの記事ではなめらかなおいしいピューレを作るための方法を4種類の食材を使って解説していきます
【この記事に書いてること】
・ピューレの作り方
・ピューレを作るときのポイント
・ピューレを作るための道具
・ペーストやジャムとの違い
✔︎ この記事の筆者
・都内の有名フレンチレストランやミシュラン星付きフレンチレストランなどのキッチンに従事
・料理人ブロガー
・料理を作ること、食べることのお役立ち情報を発信
この記事を読んでいろんな種類のピューレを作って料理やお菓子に活用してみてください
ピューレを作るためには
ピューレを作るためには条件があります
この条件を満たせれば野菜やフルーツをおいしくピューレにできたようなものです
・食材がやわらかいこと
・水分があること
それぞれ解説していきます
食材がやわらかい
最初にも言いましたがピューレは野菜やフルーツを半液体状にしたものです
半液体状にするために使うのは主にミキサーやハンドブレンダーになります
これで回せるくらいピューレにする食材が柔らかくなければいけません
根菜みたいな固い野菜はピューレにできないの?
そんなことはもちろんないです
カレーや筑前煮のような煮込み料理の野菜は煮込まれることでしっかり火が通って柔らかくなってます
火を通して崩れるくらいまで柔らかくすることで固い根菜でもピューレにすることができます
元々固くても、加熱してやわらかくなればピューレにできるよ
水分があること
ピューレにするには水分が必要で、水分があることでミキサーやハンドブレンダーでうまく回せてなめらかになります
例えば乾燥した食材をピューレにしようと思っても食材に水分がないし、乾燥したものは固いのでうまく作ることはできません
ピューレにしようとしてもミキサーやハンドブレンダーがうまく回らなかったり、食材が細かくなるだけになります
食材自身が元々持ってる水分があればいいですが、水分が少ない食材は回すときに水分を足して補わないとピューレにはならないので注意です
ピューレの作り方
ここからは先ほど言ってきたことをふまえてピューレの作り方の解説していきます
今回ピューレにするのはこの4種類
・キウイ
・ニンジン
・ブロッコリー
・ジャガイモ
基本的には食材に熱を加えて柔らかくしてからハンドブレンダーで回すといった手順になりますが、より詳しく解説します
キウイピューレ
キウイの皮をむいて回しやすいくらいの大きさに切ったらハンドブレンダーでなめらかになるまで回しましょう
熱を加える必要はないの?
キウイみたいに元々やわらかいフルーツであれば熱を加えなくてもピューレにできちゃいます
グラニュー糖やレモン汁を入れるとおいしいピューレになるよ
ニンジンピューレ
ニンジンは皮をむいて薄くスライスしたら茹でながら時々混ぜてやわらかくします
ニンジンはスライスした方がいいの?
ニンジンはハンドブレンダーで回せるくらいの大きさであればスライスじゃなくても大丈夫ですが、スライスの方がニンジンに早く火が入って柔らかくなるので時間短縮になります
崩れるくらい柔らかくなったらニンジンと茹で汁をブレンダーに移して回します
ピューレを作るときの水分は茹で汁を使うのがおすすめ
ニンジンを茹でたお湯にはニンジンの味や香りが移ってるのでニンジン成分を余すことなく使えます
ピューレになったら塩を加えて味を調整しましょう
ニンジンピューレはバターと相性がいいからピューレにバターを溶かすのもおすすめだよ
ブロッコリーピューレ
ブロッコリーは一口大くらいの大きさに切ったら茹でていきます
崩れるくらいやわらかくなったらブロッコリーと茹で汁をブレンダーに移して回していきます
ブロッコリーはピューレにするとキレイな緑色になるので映えますね
こちらもニンジン同様、茹で汁を入れてピューレにするのがおすすめです
茹で汁は1度に多く入れると水っぽくなってしまうので少しずつ入れるようにしようね
ピューレにしたら塩で味を調整しましょう
ジャガイモピューレ
ジャガイモピューレは他の野菜と作り方が違ってきます
ジャガイモは皮をむいて一口大に切って茹でます
ジャガイモが柔らかくなったら裏漉していきます
裏漉ししたジャガイモがこちら
これを鍋に移して牛乳を加えて火にかけながら混ぜていきます
なめらかになってきたら火を止めて塩で味をつけて完成です
牛乳の他に生クリームやバターを入れるとよりおいしく仕上がるよ
ピューレを作るのにあったら便利な道具
ここからはピューレを作るために必要であり、便利な道具を解説していきます
・クイジナート RHB-100J コードレスハンドブレンダー
・パナソニック MX-X701-T ファイバーミキサー
・裏漉し器orマッシャー
クイジナート RHB-100J コードレスハンドブレンダー
こちらは僕が自宅で使ってるハンドブレンダーになりますが、ものすごく便利なハンドブレンダーです
今回紹介しているピューレ作りもこのハンドブレンダーを使ってます
便利な点をあげると
・コードレスなので扱いやすい
・コードレスなのにパワーが強い
コードレスであるということが非常にありがたいです
キッチンは料理をしてる時は食材やキッチン道具で割とごちゃごちゃしがちです
その中でコードがあるとさらにごちゃごちゃしたり、使える範囲も制限されてしまいます
コードレスということでこれらのデメリットが解消されます
クイジナートのハンドブレンダーについては、こちらの記事でより詳しく解説してますのでぜひ参考にしてください
長所だけじゃく短所や特徴についてもまとめてるよ
パナソニック MX-X701-T ファイバーミキサー
こちらのミキサーは他のメーカーのミキサーと比べるとお値段は少し高めになりますが、めっちゃ使いやすいです
僕はフランス料理人としていろんなお店で働いて勉強させていただきましたが、ほとんどのお店でこのミキサーを使ってました
プロの人たちも好んで使ってるミキサーです
プロだから使いやすいという訳ではなく、ご家庭で使うミキサーとしてもかなり使いやすくなってます
このミキサーの長所はこちら
・うるさすぎない動作音
・ダイヤルでパワーの強弱を選べる
・手を離してても動き続ける
・パワーが強くなめらかにしやすい
いろんなミキサーを使ってきましたが家庭にも置きやすくて1番使いやすかったです
裏漉し器orマッシャー
ジャガイモは1度潰さなければなめらかなピューレにならないのでこちらは潰すための道具になります
ピューレを作るうえでそれぞれに長所と短所があります
裏漉し器はキレイでなめらかなピューレを作りやすいところが長所になります
ただ、少し時間や手間が掛かるのが短所です
逆にマッシャーは時間や手間はそこまでかからないのが長所、ピューレのなめらかさの点で言えば裏漉し器には劣ります
腕に負担が掛からないで疲れないのはマッシャーだね
まとめるとこんな感じになります
【裏漉し器】 完成度は高いけど時間や手間が掛かる
【マッシャー】 時間も短く、手軽にできるけど完成度は裏漉し器より劣る
ピューレに近いけど違うもの
ここからはピューレに近くて見た目も似てるものを解説します
見た目は似てるけど使い方も違うのでそこも解説するよ
・ペースト
・ジャム
ペースト
ペーストはよくピューレと混合されがちです
ピューレとは
素材そのものの味が濃くて余計な味付けがされてないのも特徴
水分も少ないのでもったりとしててピューレよりも重い感じになります
料理やお菓子に使うときに水分は足したくないけど、素材の味や香りは足したいなと思うときに使います
よく聞くものだとマロンペーストやトマトペーストがあるね
お菓子に使うときの味の付いたクリームを作るときはペーストを使いますが、ピューレだと水っぽくなってしまうのであまり使いません
ジャム
ジャムはゼリー状に固まったもので、多くのフルーツに含まれるペクチンという成分をもとに作られてます
ピューレのように半液体状ではないので何かに混ぜたりするというよりは塗るものという感覚です
ペクチンは多くのフルーツに含まれてる成分で熱に反応してトロッとするよ
まとめ
ここまでピューレの作り方について解説してきました
ピューレを作るうえで大事なのは2つ
・食材がやわらかいこと
・水分があること
フルーツのようにやわらかい食材であればそのままミキサーやブレンダーで回して、回らないような食材であれば崩れるくらいまで加熱しましょう
そこに水分を足してなめらかさや濃度を自分好みに作っていきます
この2つを意識すれば必ずおいしいピューレが作れるのでぜひ試してみてください
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